わたしは本を読むのが好きではありません。
ずっとそう思ってきました。
なんで?と聞かれたら、なんでなのかはわからないけど。
でもそれはまだ、面白いなと思える本に出会えていなかっただけだということに今日気がつきました。
昨日ゼミの先生から出された課題の中のひとつに、
今まで読んだ本のなかで感銘を受けた本、もしくは提出日までの期間で一冊選んで読んだ本の感想文を1500字から2000字で書いて提出する課題がありました。
これを聞いた時、わたしは本を読まないといけないのか〜と思いました。
前のわたしなら、本を読むこと。
それに加えて、1500字から2000字を書かないといけない。というこの2つに反応をしていたと思います。
なぜなら、文章を書くこと、言葉で表現することが、
苦手でやってこなかったからです。
だからわたしにとっては、字数が多いことがとても嫌だったのです。
でも面白いもので、最近はブログで、自分の頭の中に浮かんだ単語や、
心で感じたことを文章で表現しているから、
1500字から2000字の感想は、すぐに書けそうな気がしました。
今のわたしは、本を読まないといけないことだけが心に引っかかりました。
今まで本を読むことが嫌だったから、多くの本を読んだ訳でもないし、
読んで記憶に残るほど感銘を受けた本もない。
読むのに時間がかかるから面倒だ。
読まないといけない。と思うとなかなか動けないし、どうしようかと思いました。
その時に、父が本を読むのが嫌いなわたしに、一度読んでみて欲しいと言って、
渡され読んでみた本のことを思い出しました。
その本は、西加奈子さんの『まにまに』という本です。
この本は短編なストーリーがいろいろ入った本でした。
乗り換えの多い通学時間にはぴったりだったし、身近な出来事も多く読みやすかったです。
だから、この本について書こうかな〜?と、一瞬その本が頭をよぎりました。
でもこの本で感想文を1500字から2000字書くのは難しいんじゃないかと思いました。
それからぼーっとしながら、何か他にいいアイデアがないかと考えているときに、
そういえば同じ作家さんで、もし『まにまに』が読めたらこれを読んで欲しいと、
父におすすめされた本があったことを思い出しました。
なんていう本だったかな〜と思いながら、その課題の話を晩御飯の時に話しました。
そしたら、同じく父に勧められて西加奈子さんの作品を読んでいた兄のパートナーが、
感想が書きやすそうな、作品を教えてくれました。
それで早速今日父の部屋に行き、西さんの作品が並ぶ棚をみて、
本の裏面のあらすじを読み、面白そうだと思った、一冊の本を手にとりました。
手に取った本は、『漁港の肉子ちゃん』という本です。
結構な分厚さで、読みきれるかな?と思いつつ、読みすすめました。
今日は月に一度の女の子の日だったので、とても睡魔に襲われました。
でも面白くて、ふふっと思わず笑ってしまうシーンがあったり、
自分はどんな風に年老いていきたいかな〜と考えたり、
自分の小学生時代を思い出したりしながら、
眠くなったら寝て、また読んでの繰り返しをして、
気づいたら日がくれていて、晩御飯の時間になっていました。
半日で大体半分くらいを読んでいました。
このペースで読み進んでいる本は、この本が初めてでした。
だから自分でもびっくり。
いつもだったらすぐに飽きて、読むのを途中でやめたりするのに。
文字を読むのが遅いはずなのに!!
その読んだ本のページ数が、こんなわたしにも楽しいと思って読める本があるということを、わたしに教えてくれました。
まだ全部は読みきれていないけど、こんな本にまさかこのタイミングで出会うとは。
なんだかとても嬉しいです。
そして、父や兄のパートナーに、
『漁港の肉子ちゃん』を読んでいるんだけど、面白いね〜と話をすると、なんだか嬉しそうに話をする父。
まさか本嫌いなわたしと、こんな話をする日が来るなんて思ってもいなかったんだろうなと・・・
わたしもそんなこと思ってもいませんでした。笑
だからわたしもちょっと嬉しかったです。
早く続きを読んで感想を言い合いたい。そんな風にも思いました^^
『漁港の肉子ちゃん』を読み終えたら、『さくら』を読んで欲しいとも言われたので、
これを機に西加奈子さんの作品をたくさん読んでみたいとも思います!
まだ出会えていないだけで、面白いものは、周りにたくさん落ちているのだなと思ったみるくでした^^
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